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2010/09/12 Sun 13:15 やっつけ仕事
広い海のどこかに、小さな魚のきょうだいたちが、楽しくくらしていた。

みんな赤いのに、1ぴきだけは、からす貝よりも真っ黒。およぐのは、だれよりもはやかった。

名まえはスイミー。

ある日、おそろしいまぐろが、おなかをすかせて、すごいはやさでミサイルみたいにつっこんできた。

一口で、まぐろは、小さな赤い魚たちを、1ぴきのこらずのみこんだ。

にげたのはスイミーだけ。

スイミーはおよいだ、くらい海のそこを。こわかった。さびしかった。とてもかなしかった。

けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。おもしろいものを見るたびに、スイミーは、だんだん元気をとりもどした。

(海の中の様子が列挙されている。この部分は省略)

そのとき、岩かげにスイミーは見つけた、スイミーのとそっくりの、小さな魚のきょうだいたちを。

スイミーは言った。

「出てこいよ。みんなであそぼう。おもしろいものがいっぱいだよ。」

小さな赤い魚たちは、答えた。

「だめだよ。大きな魚にたべられてしまうよ。」

「だけど、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ。なんとか考えなくちゃ。」

スイミーは考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。

それから、とつぜん、スイミーはさけんだ。

「そうだ。みんないっしょにおよぐんだ。海でいちばん大きな魚のふりをして。」

スイミーは教えた。けっして、はなればなれにならないこと。みんな、もち場をまもること。

みんなが、1ぴきの大きな魚みたいにおよげるようになったとき、スイミーは言った。

「ぼくが、目になろう。」

朝のつめたい水の中を、ひるのかがやく光の中を、みんなはおよぎ、大きな魚をおい出した。
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